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英EU離脱省高官、近い将来の交渉合意を楽観=独メディア
[ベルリン 9日 ロイター] - 英国の欧州連合(EU)離脱省のウォーカー政務次官は9日、英国とEUが離脱交渉で近く合意すると楽観していると発言、3週間以内の合意を期待すると表明した。同次官は、独フンケ・メディアグループに対し、離脱交渉は建設的に進んでおり、全体の95%以上で合意が成立していると発言。市民権、金融問題、移行期間について妥結したという。
同次官は「英国とEUが近い将来に離脱交渉を打開できると楽観している」と発言した。
同次官によると、英国とEUは、アイルランドと北アイルランドの厳格な国境管理をどう避けるかを協議中。
現在協議されているシナリオの1つでは、英国は移行期間の終了後も一定期間EUの関税同盟に残留する。これにより、アイルランドと北アイルランドの国境管理が不要になるという。
英紙ロンドン・タイムズによると、EUは英国が条件などで合意しないまま離脱する事態となった場合に英領北アイルランドと英本土の間で税関審査を行うことを求めているが、ウォーカー次官は「英国は、北アイルランドと英本土の間の税関審査は検討しない」としている。
同次官は、無秩序な離脱の可能性が高いとは思わないとしながらも、無秩序な離脱となった場合も、英国在住のEU市民の権利は守られると述べた。