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世界の億万長者の資産、8.9兆ドルに 中国が躍進=調査
10月26日、UBSとPwCのリポートによると、世界の億万長者(ビリオネア)の合計保有資産は、昨年19%増加し、8兆9000億ドルとなった。写真は上海のルイヴィトンで買い物をするカップル。2012年9月撮影(2018年 ロイター/Carlos Barria)
[ロンドン 26日 ロイター] - UBSとPwCのリポートによると、世界の億万長者(ビリオネア)の合計保有資産は、昨年19%増加し、8兆9000億ドルとなった。
特に中国勢の躍進が目立ち、同国では毎週2人の億万長者が新たに誕生しているという。
昨年、全世界で誕生した億万長者は合計199人。うち3分の1近くは何らかの形のイノベーションで資産を増やし、残りの3分の2はアジア太平洋地域で事業を拡大することで資産を増やしたという。
特に中国では、億万長者の数が318人から373人に増加。合計保有資産は39%増の1兆1200億ドルとなった。
リポートは「中国の億万長者の起業家は、先頭に立って国の経済を変えており、その延長で他のアジア諸国の経済も変えている」と指摘。「わずか10年程度で、世界最大級の企業を築き上げ、生活水準を引き上げ、前例のないペースで財産を築いている」としている。
億万長者の数は、すでにアジアが米国を抜いており、保有資産ベースでも3年以内にアジアが米国を抜く見通しという。
中国では2016─18年にかけて50社のユニコーン企業(企業価値が10億ドル以上の新興企業)が誕生。米国の62社に迫る勢いを見せている。