ニュース速報

ワールド

イラン産原油巡る米制裁、免除には20%超の輸入削減を=財務長官

2018年10月22日(月)11時44分

 10月21日、ムニューシン米財務長官(写真)は、来月に予定するイラン産原油取引を対象とした追加制裁について、適用免除の条件はオバマ前政権時よりも厳しくなると述べた。ロイターのインタビューに応じる同財務長官。エルサレムで撮影(2018年 ロイター/Ronen Zvulun)

[エルサレム 21日 ロイター] - ムニューシン米財務長官は21日、来月に予定するイラン産原油取引を対象とした追加制裁について、適用免除の条件はオバマ前政権時よりも厳しくなると述べた。制裁を受けて原油価格が上昇する可能性については否定し、市場はすでに織り込み済みだと指摘した。

中東歴訪の最初の訪問地であるエルサレムでロイターのインタビューに答えた。

同長官は、各国が今回の制裁の適用免除を受けるには2013─15年の際に求められた約20%の輸入削減を超える削減が必要になると指摘。「われわれの(制裁)免除の対象は、(この水準を上回る)かなり大幅な削減になるだろう」と語った。

また「原油価格はすでに上昇しており、市場は状況を見込んでいるようだ。情報はすでに原油価格に反映されている」と述べた。

長官は、最終的に各国はイラン産原油輸入をゼロにする必要があると主張。「11月にゼロになるとは考えていないが、最終的にはゼロになることを期待する。現時点ですでに大幅な削減が行われている」とした。

長官はまた、銀行間の国際送金網を運営する国際銀行間通信協会(SWIFT)のシステムからイランを排除することについてSWIFTと協議していると明らかにした。協議の詳細には言及しなかった。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

スペイン首相が辞任の可能性示唆、妻の汚職疑惑巡り裁

ビジネス

米国株式市場=まちまち、好業績に期待 利回り上昇は

ビジネス

フォード、第2四半期利益が予想上回る ハイブリッド

ビジネス

NY外為市場=ドル一時155円台前半、介入の兆候を
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」…

  • 6

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 7

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 8

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中