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融資基準の厳格化で経済に影響及ばないよう注視=豪中銀議事要旨
10月16日、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が公表した10月理事会の議事要旨によると、理事会では、国内銀行が融資基準の厳格化を急速に進めることで経済に悪影響が及ばないよう注視することが重要との認識で一致した。写真はシドニーのRBA本店前で昨年2月に撮影(2018年 ロイター/Steven Saphore)
[シドニー 16日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が公表した10月理事会の議事要旨によると、理事会では、国内銀行が融資基準の厳格化を急速に進めることで経済に悪影響が及ばないよう注視することが重要との認識で一致した。
議事要旨によると、政策当局者は今後の景気について引き続き明るい見通しを示し、今年と来年は潜在成長率を上回る成長を見込んでいるとした。
ただ、王立委員会の調査結果を受け、銀行は融資基準の引き締めに動いているとし、王立委員会の調査に基づく勧告が全て発表されれば、銀行は一段と融資基準を引き締める可能性があると指摘。「経済活動が引き続き適切に支援されるよう、今後の信用供給を注視することが重要だと理事会は考えている」としている。
さらに「政策金利を据え置き、中銀が安定と信頼の源となることが適切だと理事会は判断した」とした。
次の金利変更は、下向きよりも上向きの可能性が高いと指摘。ただ、インフレ率と賃金が引き続き抑制されていることから、目先、金利を変更する強い根拠はないと説明した。
直近のデータは、経済が7─9月期に底堅く拡大したことを示しているとし、インフラ関連支出とコモディティー輸出の堅調が、東海岸地域の農家に打撃を与えている干ばつによる経済への影響を相殺しているとの見方を示した。
また、米中貿易摩擦など、国外要因を巡るリスクへの警戒感を再度示した。
*内容を追加しました。