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ルクセンブルク議会選、与党3党が過半数維持へ 連立の行方は不透明
10月14日、投開票されたルクセンブルクの議会選挙は、ベッテル首相率いるリベラル系の民主党など連立与党3党が政権維持に必要な犠牲を辛うじて獲得する見通しだが、中道右派のキリスト教社会党(CSV)が政権に復帰する可能性も残されている。写真はメディアの質問に答えるベッテル首相。9月にザルツブルクで撮影(2018年 ロイター/Lisi Niesner)
[ルクセンブルク 14日 ロイター] - 14日に投開票されたルクセンブルクの議会選挙は、ベッテル首相率いるリベラル系の民主党など連立与党3党が政権維持に必要な犠牲を辛うじて獲得する見通しだが、中道右派のキリスト教社会党(CSV)が政権に復帰する可能性も残されている。
事前の世論調査では、欧州委員会のユンケル委員長が19年間率いたCSVの政権復帰が予想されていた。
90%以上の票の集計結果を踏まえた放送局RTLの予測によると、CSVは単独で第1党となる公算が大きいが、議席数は減る見通し。
ベッテル首相の民主党の議席数は変わらない見通し。連立を組む社会労働党(LSAP)は議席を減らすものの、緑の党は議席を増やす見通しだ。
連立与党全体としては定数60の議会で過半数の31議席を確保する見通しだが、CSVは与党3党のいずれかと連立を組めば政権に復帰できる可能性もある。
CSVは2013年の選挙で政権を明け渡した。CSVの下野は第2次世界大戦後では2回にとどまっている。