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豪与党連合の支持率、一部世論調査で回復の兆し

2018年10月15日(月)13時22分

 10月15日、豪紙オーストラリアンに掲載されたニュースポールの世論調査(2党間選好ベース)によると、自由党と国民党による与党保守連合の支持率は47%となり、野党労働党の53%を下回った。写真はオーストラリアのモリソン首相。キャンベラで8月撮影(2018年 ロイター/David Gray)

[シドニー 15日 ロイター] - 豪紙オーストラリアンに掲載されたニュースポールの世論調査(2党間選好ベース)によると、自由党と国民党による与党保守連合の支持率は47%となり、野党労働党の53%を下回った。ただし、労働党のリード幅は前回調査から2%ポイント縮小した。モリソン新政権への支持に回復の兆しが見えるが、与党支持率が野党を下回る状況に変わりはなく、保守連合は来年5月までに実施される総選挙で苦戦が見込まれる。

一方、シドニー・モーニング・ヘラルドに掲載されたフェアファクス・イプソスの世論調査では、支持率は労働党が55%、与党が45%で、労働党のリード幅は9月から4%ポイント拡大した。フェアファクス・イプソスの世論調査は、ニュースポールよりサンプル数が少ない。

ニュースポールの世論調査によると、モリソン首相は「経済の運営能力」など一連の指標においてターンブル前首相を上回った。また、減税の実行能力でもモリソン首相に軍配が上がった。モリソン首相は先週、小規模企業向け減税の実施時期を5年前倒しする方針を発表した。

南オーストラリア州フリンダース大学のヘイドン・マニング政治学教授は「モリソン首相はターンブル前首相よりもうまくやっている。3カ月前には想像していなかったことだ」と述べ「モリソン首相は弁が立つ上、平均的な豪国民に受けがいいようだ」と指摘した。

20日には、ターンブル前首相の議員辞職に伴う補選が行われる。今回争われるシドニー東部のウェントワースは伝統的に自由党が強い選挙区だが、首相が次々と変わることへの有権者の反発が強く、接戦が予想される。与党は敗北すれば、議会で過半数議席を維持できなくなる。

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