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英離脱交渉に進展なし、11月の臨時EU首脳会議開催も不透明
10月14日、17日からの欧州連合(EU)首脳会議開催を控え、英国のEU離脱協議が暗礁に乗り上げている。写真はEU離脱反対派の掲げるプラカード。9日にロンドンで撮影(2018年 ロイター/SIMON DAWSON)
[ブリュッセル/ロンドン 14日 ロイター] - 17日からの欧州連合(EU)首脳会議開催を控え、英国のEU離脱協議が暗礁に乗り上げている。
EUのバルニエ首席交渉官は、英国のラーブ離脱担当相との会談後、北アイルランドの国境管理問題で依然隔たりが埋まっていないことを明らかにした。
双方とも、議会承認に要する時間を考慮して11月中旬までの最終合意を目指すことでは一致している。ただ英国では、与党の一部と北アイルランドの連立政党は、EUの提案に激しく反発している。
バルニエ氏は「懸命の努力にもかかわらず、北アイルランドの国境問題を含め一部の重要問題は依然合意に至っていない」とツイートした。双方は数日にわたり実務レベルで協議を行っていた。
英政府の報道官も、未解決の問題が残っていることを認めている。
バルニエ氏は17日のEU首脳会議の夕食会で経緯を説明することになっているが、これ以前にさらなる協議が行われる予定はない。
EU首脳は17日、11月17─18日の臨時首脳会議開催に向け交渉に十分な進展があったかどうかを判断する。
11月の首脳会議開催が決まるかどうかはまだ不透明。フランスのマクロン大統領をはじめ多くの首脳は先月、メイ英首相が十分に合意に近づいたことを示すことができた場合のみ、臨時の首脳会議開催に合意する考えを示している。