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大手石油各社、ハリケーン通過で米メキシコ湾岸の生産復旧に着手
10月11日、ハリケーン「マイケル」の通過を受けて、米エクソンモービル、米シェブロン、英BPを含む石油大手は、操業を停止していたメキシコ湾岸の施設で作業員の退避を解除し、生産復旧作業を開始させた。写真はシェブロンの石油精製施設。9月にミシシッピ州で撮影(2018年 ロイター/Jonathan Bachman)
[ヒューストン 11日 ロイター] - ハリケーン「マイケル」の通過を受けて、米エクソンモービル
内務省安全環境執行局(BSEE)によると、この日はメキシコ湾岸の原油生産の40%と天然ガス生産の29%がそれぞれ停止されたが、前日よりもやや小幅な削減率となった。また、BSEEの11日付の調査によると、前日に作業員が退避していた89の生産プラットフォームのうち、30で退避が解除された。
マイケルが前日フロリダ州に接近した際にメキシコ湾では最大6メートルの高潮が発生、風速は時速250キロメートルに強まった。マイケルはフロリダ上陸後、11日までに温帯低気圧に弱まったが、ジョージアなどの州で大雨をもたらしている。
シェブロンとエクソンは、2つの生産プラットフォームで一部の作業員を退避させていたが、復旧作業を開始したと発表。BPもまた、4つの生産プラットフォームで安全を確認したことを受けて作業員を復帰させている。
操業停止の影響で、週初から11日までに計239万バレル前後の生産が削減されたが、米国内のシェール生産が拡大していることから供給量への影響は限定的となっている。
一方、ジョージア州では停電の影響で、米国最大の燃料輸送管であるコロニアル・パイプラインの輸送に遅延が発生している。
米WTI原油先物