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米主要企業、女性CEOは昨年時点で20社中1社どまり=調査
10月5日、米コンファレンス・ボード(CB)の調査によると、米主要500社のうち、女性が最高経営責任者(CEO)を務めている企業は昨年、過去最高の27社に上った。写真はニューヨークで2016年5月撮影(2018年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 4日 トムソンロイター財団] - 米コンファレンス・ボード(CB)の調査によると、米主要500社のうち、女性が最高経営責任者(CEO)を務めている企業は昨年、過去最高の27社に上った。ただ、割合は20社中1社(5%)にとどまっており、専門家らは「ガラスの天井」がなお存在すると指摘する。
調査は主要株価指数であるS&P総合500種の構成企業を対象としている。女性CEOの数は2016年から1人増え、17年前に調査を開始して以降で最も多かった。
CBの企業リーダーシップ担当マネージングディレクター、マッテオ・トネロ氏はトムソンロイター財団に対し、5%の比率は「とんでもなく低い」と指摘。「女性は昇進していない。特にトップの地位に進んでいない」と述べた。
女性のキャリア向上を支援する非営利団体キャタリストの調査担当シニアディレクター、アンナ・ベニンジャー氏はここ数カ月で女性CEOの数は実のところ、24人に減少したと述べ、「文字通りの後退だ」と語った。
同氏によると、女性への障壁となっている要因には偏見や職場での孤立のほか、男性より高い基準を適用されたり男性が大多数を占める取締役会がトップダウンで人事に関する決定を行う慣行があるという。