ニュース速報

ワールド

沖縄県知事選で玉城氏が初当選、自公など支援の佐喜真氏破る

2018年09月30日(日)22時34分

 9月30日、国内メディアによると、沖縄県知事選は、前自由党衆院議員の玉城デニー候補が、前宜野湾市長の佐喜真淳氏候補(自民、公明、維新、希望推薦)を破り初当選した。写真は3月米海兵隊MV22オスプレイ機から見た沖縄県宜野湾市(2018年 ロイター/Issei Kato)

[東京 30日 ロイター] - NHKや朝日新聞など国内メディアによると、30日に投開票された沖縄県知事選は、前自由党衆院議員の玉城デニー候補が、前宜野湾市長の佐喜真淳氏候補(自民、公明、維新、希望推薦)を破り初当選した。政府が進める米軍普天間基地(宜野湾市)の名護市辺野古への移設に反対する玉城氏が、県民の支持を得た格好だ。

今回の知事選は、翁長雄志前知事の死去に伴って行われた。玉城氏は、翁長氏を支えた共産、社民や一部企業人による「オール沖縄」勢力が、翁長氏の後継候補として擁立。「弔い合戦」の様相になったことも勝因に挙げられそうだ。

一方、佐喜真氏は、安倍晋三政権の与党である自民、公明両党が国政選挙並みの応援態勢を敷き、二階俊博幹事長と小泉進次郎筆頭副幹事長がそれぞれ3回も沖縄入りし、玉城氏を激しく追い上げていた。

辺野古移設では、政府が今年8月に土砂投入を予定していたが、沖縄県は8月末に埋め立て承認を撤回し、工事が止まっている状態。初当選した玉城氏と安倍政権が今後、どのように対応していくのか注目される。

(竹本能文 編集:田巻一彦)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国ファーウェイ、自動運転ソフトの新ブランド発表

ビジネス

円債中心を維持、クレジットやオルタナ強化=朝日生命

ビジネス

日経平均は3日続伸、900円超高 ハイテク株に買い

ワールド

柏崎刈羽原発6・7号機、再稼働なら新潟県に4396
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の「爆弾発言」が怖すぎる

  • 4

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 5

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 6

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 7

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 8

    「なんという爆発...」ウクライナの大規模ドローン攻…

  • 9

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 10

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 10

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中