ニュース速報
ワールド
EUには英国の将来より重要な喫緊の課題ある=仏財務相
9月6日、フランスのルメール財務相(写真)は、欧州連合(EU)には英国とEUの将来的な関係より優先しなければならない差し迫った課題があると述べた。写真は6日にルアーブルで撮影(2018年 ロイター/Benoit Tessier)
[パリ 26日 ロイター] - フランスのルメール財務相は、欧州連合(EU)には英国とEUの将来的な関係より優先しなければならない差し迫った課題があると述べた。
EU加盟国首脳らは20日、英国が離脱した後の同国との貿易に関するメイ英首相からの提案を拒否。首相の提案は、欧州単一市場を損なうものだとの姿勢を貫いた。[nL3N1W64ZJ]
ルメール財務相は25日、外国人記者団との会見に臨み「英国は自らの選択をした、それは構わない。だが、残酷な言い方で申し訳ないが、われわれには英国の将来よりも大事なものがある。EUの将来だ」と発言。「EUを離脱したにもかかわらず、それまで享受していた利点をそのまま維持することは可能との印象をEU市民に与えるようなあらゆる決定は、自殺行為だ」と述べた。
さらに、銀行の破綻処理基金の補強や予算の共有を中心にユーロ圏を強化し、新たな財政・経済危機に対処できるようにすることが優先課題だと主張した。
フランス政府は英国との離脱交渉が長引くことに懸念を示している。マクロン大統領は前週、英国が10月に新たな提案を行うことを期待していると述べた。
メイ首相は、一部与党内からも強い反対が出ているにもかかわらず、計画をまとめた首相別邸にちなみ名付けられた「チェッカーズ案」を維持すると表明している。