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英国の反EU政党、ポピュリスト政策発表 完全な離脱掲げる
9月21日、欧州連合(EU)離脱に向けた英政府の対応を巡り批判が高まる中、反EU政党の英独立党(UKIP)は、一連のポピュリスト(大衆迎合的)政策を発表し、EUからの完全な離脱を掲げた。写真はロンドンで1月撮影(2018年 ロイター/Toby Melville)
[バーミンガム(英国) 21日 ロイター] - 欧州連合(EU)離脱に向けた英政府の対応を巡り批判が高まる中、反EU政党の英独立党(UKIP)は21日、一連のポピュリスト(大衆迎合的)政策を発表し、EUからの完全な離脱を掲げた。
メイ政権の離脱計画では、英国は引き続き多くのEU規則に従うことになるため、離脱推進派の間で反発が強まっている。
UKIPはキャメロン首相(当時)にEU離脱を巡る国民投票の実施を迫った勢力だが、その後は離脱手続きに影響力を及ぼすことができずにいる。
UKIPはこの日発表した政策の中で、EUからの「完全な」離脱を掲げ、英国はEUに対する全ての支払いやEU規則の順守を終わらせるべきだと主張した。
UKIPは現在、英議会で議席を持たず、2017年の総選挙での得票率は2%以下と、15年選挙での12%超から大きく低下した。
それでも、支持が割れる多くの選挙区では、どの主要政党が勝利するか影響を及ぼす可能性がある。英次期総選挙は2022年の予定だが、メイ政権の基盤は不安定な状況が続いている。