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イラク外務省、イランからのミサイル移動巡る報道は「証拠ない」
9月2日、イラク外務省はイランがイラクにミサイルを移動させたとしたロイターの報道について、「あぜんとした」と表明し、「証拠はない」と主張した。ただ、報道を否定はしなかった。イランの首都、テヘランのバハレスタン広場で2017年9月撮影(2018年 ロイター /TIMA via REUTERS/File Photo)
[バグダッド 2日 ロイター] - イラク外務省は2日、イランがイラクにミサイルを移動させたとしたロイターの報道について、「あぜんとした」と表明し、「証拠はない」と主張した。ただ、報道を否定はしなかった。
ロイターは31日、イランやイラク、西側諸国の関係筋の情報として、イランが数カ月前からイラク国内のシーア派組織に弾道ミサイルを渡し、これらの組織がミサイルを製造できるよう支援していると報じた。
これについてイラク政府や軍は当初コメントを控えていたが、外務省は2日に声明を発表。「具体的な証拠のない報道に反応する必要はない」とした上で、「イラクの全機関は、他国の安全を標的とした活動の拠点や通過点としてイラク国土を使うことを禁じた憲法第7条を守る」と表明した。
イランは1日、報道を否定し、イランと隣国の関係を損ねることを狙ったものだと非難した。
ポンペオ米国務長官はツイッターで「深い懸念」を表明した。
イランがミサイル政策の強化に向けてイラク国内で準備を進めているとすれば、2015年の核合意から離脱した米国との緊張が一段と高まることになる。
核合意の維持に取り組んできたフランス、ドイツ、英国も難しい立場に置かれる。
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