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来月の南北首脳会談、朝鮮半島非核化へのさらなる一歩=韓国大統領
8月15日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、来月開催予定の3回目となる南北首脳会談について、朝鮮半島の非核化と朝鮮戦争の終結に向けたさらなる一歩となるとの見解を示した。写真は光復節の式典で演説する同大統領。ソウルで撮影(2018年 ロイター/Kim Hong-ji)
[ソウル 15日 ロイター] - 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日、来月開催予定の3回目となる南北首脳会談について、朝鮮半島の非核化と朝鮮戦争の終結に向けたさらなる一歩となるとの見解を示した。
日本の植民地支配からの解放日である光復節の式典で演説した。
文大統領は、北朝鮮の完全な非核化を達成するため、米朝間の協議の迅速な進展を期待すると述べた。
「朝鮮半島の和平と完全な非核化が実現すれば、経済協力を本格的に進めることができる」と強調した。
その上で、南北間の鉄道の連結について、年内に着工することを目指しているとし、米国、中国、日本、ロシア、モンゴルを含めた「東アジア鉄道共同体」の結成を提案した。
文大統領は鉄道連結や南北共同運営の工業団地を含む北朝鮮との経済協力を再開させたい考えだが、米国主導で採択された対北朝鮮国連制裁決議に抵触する恐れがあることから、これまでは実施に慎重だった。
文氏は、軍事的緊張が緩み、恒久的な和平が確立されれば、南北境界地域に「統一経済特区」を設置することを目指すと語った。
文氏は政府系シンクタンクの分析を引用し、南北間の経済協力の規模は向こう30年間で170兆ウォン(1499億ドル)以上に上る可能性があると述べた。
*内容を追加しました。