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トルコリラは上向く、ドルは信頼失った=財務相

2018年08月15日(水)08時29分

 8月14日、トルコのアルバイラク財務相(写真)は、トルコ政府は通貨リラ相場を保全するとし、相場は上向くとの見方を示した。イスタンブールで10日撮影(2018年 ロイター/Murad Sezer)

[アンカラ 14日 ロイター] - トルコのアルバイラク財務相は14日、トルコ政府は通貨リラ相場を保全するとし、相場は上向くとの見方を示した。同時に、ドルは政治手段として利用されているため信頼を失っているとの見解を示した。

財務相は与党・公正発展党(AKP)の議員に対し「われわれはリラを保全する。リラは今後、大きく上昇する」と述べた。

米国はトルコに対し制裁措置を導入したほか、関税率も引き上げた。アルバイラク財務相はこれについて、トルコは「世界金融システムの最大のプレーヤー」の直接的な標的になっているとし、問題を政治問題に転換すれば「代償を払う」ことになると警告。「ドルは信頼を失った」とし、「ドルが政治的な懲罰の手段として利用される中、われわれはリラの保全に向け強力な措置を取っていく」と述べた。

同財務相はまた、自由な市場の規律の範囲内で対策を実施し続けると同時に、企業の外為リスクの低減に向け対応する姿勢を表明。政府は市場の緊張緩和にあらゆる手段を尽くしているとし、トルコリラの取引について一段と強力な措置を取る姿勢を示したほか、トルコは財政規律を維持するとも述べた。

投資については、もたらす付加価値に応じて優先度を決めると表明。政府の政策枠組みの中で、効果的な改革が最重要事項となるとの見解も示した。

*写真を付けて再送します。

ロイター
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