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英のEU離脱、各家計に年間最大で14万円のマイナス効果=報告

2018年07月23日(月)16時28分

 7月20日、英国がEUを離脱すると、各世帯へのマイナス効果は最大で毎年960ポンド(約14万円)に達する──。コンサルティング会社オリバー・ワイマンがまとめた報告書でこうした見通しが示された。写真は、EU離脱に反対するサインや英国旗、EU旗を掲げる男性。ロンドンで13日撮影(2018年 ロイター/Yves Herman)

[ロンドン 20日 ロイター] - 英国が欧州連合(EU)を離脱すると、各世帯へのマイナス効果は最大で毎年960ポンド(約14万円)に達する──。コンサルティング会社オリバー・ワイマンがまとめた報告書でこうした見通しが示された。

家計の負担が増えるのは、労働状況の変化や関税、役所手続に関するコストを引き受けなければならないためだ。

報告書は、ブレグジット(英のEU離脱)に5種類のシナリオを想定し、英国がEUの関税適用を避けられるかどうかでマイナス効果が245ポンドから960ポンドまで大幅に違ってくるとみている。

その中で最も家計に打撃を与えるのが、EUが英国に世界貿易機関(WTO)の最恵国に対する関税を適用し、英国がEUの関税同盟と単一市場から切り離される事態。

報告書によると、ポンドの下落で消費者物価がさらに押し上げられかねず、英国が非EU諸国と自由貿易協定を結べる可能性があっても家計へのマイナスを十分に相殺できないという。

ロイター
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