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英国のラーブEU離脱担当相、交渉合意に自信 欧州側は慎重
7月19日、英国のドミニク・ラーブ欧州連合(EU)離脱担当相(写真)は、就任後初めてブリュッセルを訪問し、離脱交渉で合意に達することができるとの自信を示した。写真はロンドンで10日撮影(2018年 ロイター/Simon Dawson)
[ブリュッセル 19日 ロイター] - 英国のドミニク・ラーブ欧州連合(EU)離脱担当相は19日、就任後初めてブリュッセルを訪問し、離脱交渉で合意に達することができるとの自信を示した。半面、EU側は企業に対し、合意に達しなかった場合に備えるよう警告した。
前任のデービッド・デービス氏は、メイ首相がEUとの通商関係を重視する穏健な離脱方針を打ち出したことに反発し、8日に辞任。ラーブ氏が後任に指名された。
ラーブ氏は、合意に達しなかった場合に備えて準備を進めているものの、首相の考えをEUのバルニエ首席交渉官に納得してもらうことに最も重点を置いていると述べた。交渉は順調であり、10月のEU首脳会議前に合意にこぎ着けるため、協議に新しい「エネルギー、気力、活力」を自らもたらすと意欲を示した。
同氏は、バルニエ交渉官との会談後「合意の詳細を確定するまでの期間は12週間しか残されていないため、提案を行った」と明らかにし、「エネルギーと熱意をもって当たれば合意にたどり着けると、心から信じている」と述べた。
一方、欧州委員会は声明文で「EUは日夜、英国の秩序ある離脱を確実にすべく努めているが、合意に達するかどうかにかかわらず、離脱によって、サプライチェーンなどの面で明らかに混乱が生じるだろう」との見解を提示。合意に達しなかった場合への準備は「交渉に対する不信感を示すものではない」と主張した。