ニュース速報

ワールド

米ロ首脳会談で「何が起きたか知らない」=米国家情報長官

2018年07月20日(金)10時46分

 7月19日、コーツ米国家情報長官は、ヘルシンキで今週16日に行われた米ロ首脳と通訳者のみによる会談で「何が起きたかは知らない」と明らかにした。写真は閣議での同長官。18日にワシントンで撮影(2018年 ロイター/Leah Millis)

[19日 ロイター] - コーツ米国家情報長官は19日、ヘルシンキで今週16日に行われた米ロ首脳と通訳者のみによる会談で「何が起きたかは知らない」と明らかにした。

コーツ長官はコロラド州アスペンで開催された会合で「首脳会談で何が起こったか、私は知らない」と発言。「大統領はすでに会談で起こったことについて言及しており、時間の経過とともにわれわれにも会談の内容が分かってくるだろうが、それは大統領の特権だ」と述べた。

米国では、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領との間で何らかの合意があったかどうかについて、民主・共和両党の議員から質問が相次いでいる。

トランプ大統領は米ロ首脳会談後の会見で、ロシアによる米大統領選への介入疑惑を巡り、ロシアを批判することはなく、ロシアが大統領選に介入したとする米情報機関の結論に懐疑的な見方を示した。

コーツ長官は会見直後、「ロシアによる2016年米大統領選への介入や、米国の民主主義を妨害しようとする継続的な試みについて、われわれの見解は明確だ」とし、ロシアが介入したとする結論を支持する声明を発表。トランプ大統領は17日、言い間違いがあったと弁解し、ロシアが介入したとする米情報機関の結論を受け入れていると表明した。

コーツ長官は19日の会合で、トランプ大統領の記者会見での発言を聞いた際の感想を問われると「発言の記録を修正する必要があると思った」と回答。「会見で大統領が異なる発言をすることを私が願っていたことは明白だが、今となっては説明がなされたと思う」と述べた。

トランプ大統領は19日、米ロ首脳会談は成功裏に終わったと強調し、「第2回会談の開催を心待ちにしている」とツイッターで明らかにした。

コーツ長官は、トランプ大統領がプーチン大統領を今秋にワシントンに招く意向を発表したことをアスペンでのインタビュー中に知らされた。長官は「OK」と応じ、「特別な会談になる」と述べた。

また、両首脳が再び通訳者だけを伴い1対1で会談する可能性については「今回は、前回と異なる方法を検討したい」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ドル34年ぶり155円台、介入警戒感極まる 日銀の

ビジネス

エアバスに偏らず機材調達、ボーイングとの関係変わら

ビジネス

独IFO業況指数、4月は予想上回り3カ月連続改善 

ワールド

イラン大統領、16年ぶりにスリランカ訪問 「関係強
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の「爆弾発言」が怖すぎる

  • 4

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 5

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 6

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 7

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 8

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 9

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」…

  • 10

    「なんという爆発...」ウクライナの大規模ドローン攻…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 10

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中