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サウジ、8月原油輸出は日量約10万バレル減見込む=OPEC理事

2018年07月20日(金)10時44分

 7月19日、サウジアラビアのアディーブ・アルアーマ石油輸出国機構(OPEC)理事は、同国の8月の原油輸出は日量10万バレル程度減少する見込みであることを明らかにした。写真はOPEC本部の看板。ウィーンで撮影(2018年 ロイター/Leonhard Foeger)

[ドバイ 19日 ロイター] - サウジアラビアのアディーブ・アルアーマ石油輸出国機構(OPEC)理事は19日、同国の8月の原油輸出は日量10万バレル程度減少する見込みであることを明らかにした。

理事は声明で、7月の原油輸出については、6月とほぼ同水準になると説明。6月の輸出実績には言及していない。

事情に詳しい業界筋によると、6月のサウジ原油輸出は日量720万バレル程度となった。公式データによると、5月の輸出実績は同698万4000バレル。

アルアーマ理事は、サウジは顧客のニーズを満たすことを方針としているが、OPEC加盟国と非加盟産油国による供給合意を守る必要もあると述べた。

OPEC加盟国とロシアなどの非加盟産油国は前月、7月から小幅な増産を行うことで合意。このところ協調減産合意を上回る水準での生産削減が続いていたが、合意の順守率を100%に戻すことを目指しており、生産量は日量約100万バレル増えることになる。サウジは「かなりの」増産を実施すると表明しているが、具体的な増産量は示していない。

アルアーマ理事は、国際原油市場は第3・四半期に均衡が取れた状態となるが、堅調な需要と下期の季節要因により大幅な在庫引き出しがあるだろうと指摘。また、サウジなどの諸国が大幅な供給過多を引き起こすとの懸念は「根拠がない」と断じた。

ロイター
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