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中国の習主席、中東の経済再建に200億ドルの融資を確約
7月10日、中国の習近平国家主席(右)は、中東諸国に対し、総額200億ドルの融資と1億0600万ドル程度の資金援助を行う方針を明らかにした。中国は、広域経済圏構想「一帯一路」で重要な役割を果たすアラブ諸国への関与を強めている。写真は北京で9日撮影(2018年 ロイター)
[北京 10日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は10日、中東諸国に対し、総額200億ドルの融資と1億0600万ドル程度の資金援助を行う方針を明らかにした。中国は、広域経済圏構想「一帯一路」で重要な役割を果たすアラブ諸国への関与を強めている。
習主席は北京で開かれたアラブ圏21カ国の代表との会合で、中東の安全保障上の問題の多くを解決する鍵は開発だと指摘。
その上で、パレスチナの経済発展を支えるために、1億元(1500万ドル)を援助するほか、6億元(9100万ドル)をヨルダン、レバノン、シリア、イエメンに供与する方針を明らかにした。
また、中国とアラブ諸国の銀行で構成する連合体を立ち上げ、30億ドル規模の基金を創設すると説明した。
銀行の連合体と資金援助、融資がどのように関係しているのかは不明。
習氏によると、融資は「経済再建」と「産業再生」の目的で使われることになる。これには石油・ガス、原子力、クリーンエネルギーでの協力が含まれるという。
イスラエル・パレスチナ間の紛争については、「関係諸国」に対し、国際的なコンセンサスを尊重するよう呼び掛けた。