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第1四半期のNZ実質経常収支、黒字に転換
[ウェリントン 20日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)統計局が発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は、季節調整済みで前期比0.5%増となり、2017年第4・四半期の0.6%から伸びがやや鈍化した。
伸び率はアナリストの予想中央値と一致したが、NZ準備銀行(中央銀行)の予想(0.7%)には届かなかった。
前年比の伸び率は2.7%と、17年第4・四半期(改定値)の2.8%から減速した。
NZのGDPは2014年以降、平均で前期比0.9%増加してきた。
第1・四半期の成長鈍化は、住宅市場の沈静化や弱い企業心理を背景に先行き不透明感が漂う中、経済が軟局面に入る可能性を示唆している。
また、政策金利を相当な期間、現行の低水準に維持すると想定する中銀の姿勢も後押しする見通しだ。
ウエストパック銀行が20日に公表した調査でも、住宅市場の減速を受けて第2・四半期に幅広い地域・所得層で消費者信頼感が低下したことが明らかになった。
キャピタル・エコノミクスのオーストラリア・NZ担当チーフエコノミスト、ポール・デールズ氏は「これらの統計は全体として、移民ブームや住宅ブームの終焉が経済にマイナス影響を及ぼしていることをあらためて示しており、こうした影響は向こう1、2年でいっそう強くなる」との見方を示した。
*内容を追加しました。