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スイス政府、18・19年成長率予想を据え置き 世界経済リスク警戒
6月19日、スイス経済省経済管理局(SECO)は、2018年と19年の国内成長率予想を据え置いた。その上で、世界経済を巡るリスクが増大したとの見解を示した。写真は2016年2月撮影(2018年 ロイター/Ruben Sprich)
[チューリヒ 19日 ロイター] - スイス経済省経済管理局(SECO)は19日、2018年と19年の国内成長率予想を据え置いた。その上で、世界経済を巡るリスクが増大したとの見解を示した。
SECOは18年の成長率を2.4%と予想し、3月に示した前回予想を据え置いた。
19年についても2.0%と、前回予想を据え置いた。
いずれも長期平均の1.7%を上回る水準。
SECOは「世界経済の成長と好ましい為替レートがスイス製品の需要を押し上げている一方、国内経済の勢いも増している」とした。
その上で政府は、ここ数カ月間で世界経済のリスクが高まったと指摘。「状況が一段と悪化し主要経済地域の間での貿易戦争が起これば、世界貿易、スイスの輸出、また最終的には中期的な経済成長を大幅に抑制する」との見解を示した。
このほか、イタリア政局を巡る先行き不透明感が金融市場に混乱をもたらし、スイスフランに上昇圧力がかかり、スイス経済がかなりの影響を受ける可能性があると指摘した。