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駐豪中国大使、二国間関係の改善へ「冷戦の精神」抑制を呼び掛け
6月19日、中国の成競業・駐豪大使(写真)は、中国とオーストラリアの関係修復には「偏見と偏狭な考えを抑制すること」が必要だとの見解を示した。提供写真。キャンベラで撮影(2018年 ロイター/AAP)
[キャンベラ/シドニー 19日 ロイター] - 中国の成競業・駐豪大使は19日、中国とオーストラリアの関係修復には「偏見と偏狭な考えを抑制すること」が必要だとの見解を示した。
同大使は、オーストラリアの首都キャンベラで政治家や企業幹部を前に講演し、「われわれは冷戦の精神を抑制し、より前向きな観点から互いの動向や政策意図を判断する必要がある」と語った。
両国の関係は昨年終盤、中国の影響力拡大が懸念される中、ターンブル豪首相が中国による内政干渉を非難して以降悪化している。
チャイナ・デーリーや環球時報など中国国営メディアは19日の論評で、オーストラリアの傲慢さと「関係に関するゆがんだ見解」を非難した。
一方、豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドは中国に焦点を当てたビショップ外相のインタビュー記事に挑戦的な見出しを付けた。
しかし成大使はより融和的な姿勢を示し、「二国間関係の持続的で健全な発展を実現するためには両国が交流を深め、より寛大になり、偏見や偏狭な考えを抑制する必要がある」と述べた。
ビショップ外相はヘラルドのインタビューで、南太平洋地域の小国への中国の融資はこれらの国の主権を脅かすとの懸念を示した。