ニュース速報
ワールド
イタリア連立協議難航、ベルルスコーニ氏は五つ星運動との連携否定
4月20日、イタリアで中道右派連合のひとつ「フォルツァ・イタリア」を率いるベルルスコーニ元首相は、ポピュリズム(大衆迎合主義)政党「五つ星運動」をイタリアにとり危険だと批判し、同党との連携を否定した。写真は12日にクイリナーレ宮殿で演説する同元首相(2018年 ロイター/Max Rossi)
[ローマ 20日 ロイター] - イタリアで新政権発足に向けた各政党間の協議が難航している。中道右派連合のひとつ「フォルツァ・イタリア」を率いるベルルスコーニ元首相は20日、ポピュリズム(大衆迎合主義)政党「五つ星運動」をイタリアにとり危険だと批判し、同党との連携を否定した。
3月の総選挙では、中道右派連合が第1勢力になった。一方、五つ星運動は単独で最多議席を獲得した。ただ、どの陣営も過半数は獲得できず、多数派形成のための調整が進められている。
五つ星運動は、中道右派連合の「同盟」との連携に前向きだが、ベルルスコーニ氏との協力は否定している。
ベルルスコーニ氏は一時、五つ星運動と協力することに何も問題はないと述べていたが、この日「五つ星運動はイタリアにとり危険だ。民主主義のための政党ではない。失業者のための政党だ」と批判。中道右派連合は、中道左派の民主党(PD)との連携を再検討すべきだと語った。
一方、同盟のサルビーニ書記長は、ベルルスコーニ氏へのいら立ちをみせ、民主党との協力も否定した。
サルビーニ氏は「きのうまで(中道右派連合は)結束していた」と述べ、ベルルスコーニ氏を念頭に「仮に誰かが侮辱的な言動で(連合から)離脱して左派の方に向くのであれば、それはその人だけの選択だ」と語った。その上で、民主党に協力を求めることはないと断言した。