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インタビュー:EU、米中貿易摩擦でどちら側にも付かず=モスコビシ欧州委

2018年04月23日(月)11時02分

 4月21日、欧州連合(EU)のモスコビシ欧州委員(経済・財務担当)はロイターのインタビューに応じ、EUは米中貿易摩擦でどちらか一方に味方することはないとの立場を示した。写真はブシュッセルのEU本部前で揺れるEU旗。3月撮影(2018年 ロイター/Yves Herman)

[ワシントン 21日 ロイター] - 欧州連合(EU)のモスコビシ欧州委員(経済・財務担当)は21日にロイターのインタビューに応じ、EUは米中貿易摩擦でどちらか一方に味方することはないとの立場を示した。

また、米鉄鋼・アルミニウム関税については、EUへの適用除外措置を恒久化する必要があると訴えた。

モスコビシ氏は、今週ワシントンで開かれた国際通貨基金(IMF)と世界銀行の春季総会の合間に米当局者らと会談した際、貿易が主要議題の1つに挙がったと明かした。会談はロス商務長官、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長、ムニューシン財務長官、カドロー国家経済会議(NEC)委員長と行ったという。

モスコビシ氏は「貿易戦争はすべての戦争と同様に破滅的だ」と強調。「現在進行中の論争を軟着陸させる必要がある。まずは、米国とEUの間で一時的な除外措置を恒久的なものにする方法を見いだすことが課題だ」と述べた。

そのうえで、鉄鋼・アルミ関税の適用除外期間が終了する5月1日までに決定が下されると期待していると述べた。

中国に関しては、改革を実施し、貿易の開放性を示し、鉄鋼生産の過剰生産能力の問題を解決する必要があると指摘。ただ、これは貿易戦争ではなく世界貿易機関(WTO)を通じて行われるべきだとの見解を示した。

EUが米中どちらかの味方をすれば「われわれも対立状況に入り込むことになり、適切な対処法ではない」と述べ、不均衡などの問題は対立による解決を目指すべきではないと語った。

ロイター
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