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ベネズエラが民主主義損なえば制裁強化の可能性=EU代表
4月19日、欧州連合(EU)は、ベネズエラで民主主義が損なわれていると判断すれば制裁を強化する可能性があると表明した。写真はEUのモゲリーニ外交安全保障上級代表。ブリュッセルで3月撮影(2018年 ロイター/Francois Lenoir)
[ブリュッセル 19日 ロイター] - 欧州連合(EU)は19日、ベネズエラで民主主義が損なわれていると判断すれば制裁を強化する可能性があると表明した。
マドゥロ大統領は5月20日の大統領選実施を表明。野党はボイコットするとしている。
EUのモゲリーニ外交安全保障上級代表は声明で、「包括的かつ信頼できる選挙過程という条件」のコンセンサスなしに、大統領選実施を表明したことを憂慮すると述べた。
これに対しベネズエラ外務省は、「EUおよび加盟国は、米国政府の意見に憂慮すべき服従を示した」との声明を発表した。
大統領選では最も支持率の高い2人の野党指導者が出馬を禁止されており、モゲリーニ代表は全政党が大統領選に出馬を認められるべきとしている。
ペンス米副大統領は先週、米州首脳会議でマドゥロ大統領を孤立化させるための一段の努力を訴えるとともに、米国はベネズエラの崩壊を「座視」しないと述べた。
EUはすでにベネズエラの人権侵害と民主主義の阻害を非難、武器禁輸や資産凍結、一部要人の渡航禁止などの制裁に踏み切った。