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ベネズエラ、ファルコン元州知事が大統領選に出馬表明

2018年02月28日(水)16時00分

 2月27日、ベネズエラのアンリ・ファルコン元州知事は、4月の大統領選挙をボイコットすべきとの野党連合の呼び掛けを拒否し、大統領選への出馬を表明した。写真は記者会見を行う元州知事。カラカスで撮影(2018年 ロイター/MARCO BELLO)

[カラカス 27日 ロイター] - ベネズエラのアンリ・ファルコン元州知事は27日、4月の大統領選挙をボイコットすべきとの野党連合の呼び掛けを拒否し、大統領選への出馬を表明した。

同氏は記者団に「政府は何百万人ものベネズエラ国民に楽園を約束したが、与えられたのは地獄だった」と述べた。

さらに、リセッション(景気後退)や物資不足、難民の流出をもたらした経済の混乱に言及し、マドゥロ大統領は「飢餓の候補」だと指摘した。

野党連合の有力候補は、大衆意志党の指導者レオポルド・ロペス氏が自宅軟禁中で、エンリケ・カプリレス氏は州知事時代の不正を理由に公職追放となっている。

また、同国ではさまざまな政党が非合法化され、選挙管理委員会も政権寄りであることから、野党連合は公正な選挙が期待できないとして選挙をボイコットすると宣言している。

これについてファルコン氏は、野党連合の民主統一会議(MUD)とは一線を画して行動していると自身の出馬決定を説明した。

同氏は市長やララ州知事を歴任。一時はチャベス主義(チャビスモ)を信奉していたが、2010年に与党の統一社会党を離脱した。

大統領選にはもう1人、あまり知られていない福音派の聖職者も出馬しているが、マドゥロ氏の再選は揺るがないとみられている。

ロイター
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