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英国、離脱控えた移行期間の長さでEUとの協議望む
2月21日、英国が欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)前の移行期間について作成した草稿によると、長さについては2年程度が「新規プロセス」や「新規システム」の準備に十分だと考えているもようだ。写真は英国旗と重ねてたなびくEU旗。1月にロンドンで撮影(2018年 ロイター/Toby Melville)
[ロンドン 21日 ロイター] - 英国が欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)前の移行期間について作成した草稿によると、長さについては2年程度が「新規プロセス」や「新規システム」の準備に十分だと考えているもようだ。
メイ首相はブレグジットに関する一定の確実性を企業に示すため、移行期間に関する交渉を3月にまとめる意向。期間を無期限に伸ばすべきではないと繰り返し主張してきた。
ただEU側は、EUの提示した2020年末までに英国が完全に離脱する準備を整えられるかどうか不安視しており、より長い移行期間を準備している。これは、強硬な離脱支持派にとって受け入れがたい考えだ。
英政府の草稿によると、時間枠は「単純に、将来の協力関係を支える新規プロセスや新規システムを準備、導入するためにどのくらいの期間が必要かによって決めるべきだ」と主張。「英国はおよそ2年という期間になることに合意するが、EUが提案した期限の根拠となるEU側の評価に関し協議したいと考える」とした。
首相の広報官によるとこの声明文は、首相が「履行段階」と呼ぶ期間の延長を英国が求めていることを意味するものではないという。その代わりに政府は、EUの2021―27年予算の終了と移行期間の終了時期を合わせるべきだというEU側の姿勢に疑問を提示したいと述べた。
英国側は期日での合意を引き続き求めており、3月22―23日のEU首脳会議で承認を得たい考えだ。