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英新党、EU離脱撤回目指す 最終合意否決を議員に要請
2月19日、マクロン仏大統領が率いる「共和国前進」に影響を受けて昨年立ち上げられた英国の新党「一新党(リニュー)」は、メイ英首相が今後欧州連合(EU)との間で合意する離脱案を承認しないよう議員に働き掛ける活動に乗り出した。写真は党の戦略責任者を務めるジェームズ・トーランス氏。ロンドンで撮影(2018年 ロイター/Peter Nicholls)
[ロンドン 19日 ロイター] - マクロン仏大統領が率いる「共和国前進」に影響を受けて昨年立ち上げられた英国の新党「一新党(リニュー)」は19日、メイ英首相が今後欧州連合(EU)との間で合意する離脱案を承認しないよう議員に働き掛ける活動に乗り出した。
EU離脱派のうち、残留支持者が多い選挙区の選出議員を標的にする方針だ。
党の戦略責任者を務めるジェームズ・トーランス氏は、離脱やその根拠について厳しい姿勢で問う考えを示し、「国益を考慮してEUとの最終合意の採決で残留の選択肢を復活させるよう、議員に圧力を掛けていく」と述べた。
また、共和国前進と非公式の協議を行ったとし、「同党がフランスで躍進した経緯について助言を受けている」と話した。
一新党は5月の地方選挙で議席獲得を目指し、国政選挙が行われた場合、定数650の下院の全議席について候補を擁立する方針だ。
メイ首相が10月にEUから持ち帰る離脱合意が議会で承認されなければ、同政権は崩壊し、選挙が行われる公算が大きく、離脱の行方が不透明になる可能性がある。