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第4四半期タイGDP、予想下回る 17年は5年ぶり高成長

2018年02月19日(月)14時15分

 2月19日、タイ国家経済社会開発庁(NESDB)が発表した第4・四半期の国内総生産(GDP)は、前年比4.0増加し、予想(4.4%増)を下回った。写真はバンコクで2016年5月撮影(2018年 ロイター/Athit Perawongmetha)

[バンコク 19日 ロイター] - タイ国家経済社会開発庁(NESDB)が発表した第4・四半期の国内総生産(GDP)は、前年比4.0増加し、予想(4.4%増)を下回った。

ただ、2017年の成長率は5年ぶりの大きさとなり、堅調な輸出や観光を背景に、NESDBは18年の成長見通しを据え置いた。

第4・四半期は、前期比では季節調整済みで0.5%増加。こちらも予想の0.7%増を下回った。

公的支出が減速したほか、洪水の影響で農業部門が1.3%のマイナス成長となったことが響いた。

第3・四半期の全体の成長率は前年比4.3%と、2013年第1・四半期以来の高水準だった。

2017年の成長率は3.9%で、アナリスト予想と一致し、2012年以来の高水準を記録した。

2016年の成長率は3.2%から3.3%に上方修正された。

NESDBは、2018年の成長率が3.6─4.6%になるとの見通しを示し、これまでの予想を据え置いた。一方、2018年の輸出の伸び予想は5%から6.8%に引き上げた。

ロイターがまとめたアナリストの2018年成長率予想は4%。

スタンダード・チャータードのエコノミスト、ティム・リーラハパン氏は、コンセンサスを上回る4.3%の成長を予想し、「世界経済の成長や商品価格の上昇、堅調な輸入の伸びは、今年の輸出成長に向けた基盤が強固であることを示唆している」と述べた。

NESDBトップで、タイ中銀の政策決定委員も務めるPorametee Vimolsiri氏は、タイ経済が依然として回復途上にあり、インフレも引き続き目標を下回っていることを踏まえ、中銀は利上げを急がないと述べた。

当局者の間ではバーツ高の影響への懸念も強まっており、中銀は1月、バーツが急激に上昇した場合、行動する用意があると表明した。

Period Q4/17 Q3/17 Q2/17 Q1/17 Q4/16

Pct change

Q/Q (s/a) 0.5 1.0 1.3* 1.2* 0.8*

Y/Y 4.0 4.3 3.9* 3.4* 3.0

*内容を追加しました

ロイター
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