ニュース速報

ワールド

米カリフォルニア州、トランプ政権の沖合原油開発を阻止へ

2018年02月08日(木)11時49分

 2月7日、米カリフォルニア州当局者はロイターに対し、トランプ政権が掘削の拡大を計画している連邦沖合鉱区から同州を通過する原油輸送を阻止する意向を明らかにした。写真はトランプ米大統領。ワシントンで6日撮影(2018年 ロイター/Jonathan Ernst)

[サクラメント(カリフォルニア) 7日 ロイター] - 米カリフォルニア州当局者はロイターに対し、トランプ政権が掘削の拡大を計画している連邦沖合鉱区から同州を通過する原油輸送を阻止する意向を明らかにした。

今回の加州の動きは、数十年ぶりの大規模な沖合鉱区開放への反対を改めて示したものだ。加州のほか、フロリダ、ノースカロライナ、サウスカロライナ、デラウェア、ワシントンの各州も、掘削は海岸を汚染し、野生動物に危害を加え、観光産業に損害を与えると批判している。

ロイターが確認したところでは、州有地管理委員会は7日、内務省海洋エネルギー管理規制施行局(BOEM)に抗議の書面を送付。BOEM当局者に対し計画案の撤回を求め、沖合鉱区掘削計画に関する公聴会が人口4000万人の州で1回しか予定されていないことを指摘した。

加州のパイプライン認可権限を持つ州有地管理委員会は「加州は新鉱区用のパイプライン新設や既存のパイプラインの使用は認めない」との方針を示している。

内務省は先月、連邦沖合鉱区のほぼすべてで掘削を許可する計画を発表。それに対し、沿岸州や環境団体、観光業界などが抗議している。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

英、2030年までに国防費GDP比2.5%達成=首

ワールド

米、ウクライナに10億ドルの追加支援 緊急予算案成

ワールド

ロシア夏季攻勢、予想外の場所になる可能性も=ウクラ

ビジネス

米テスラ、テキサス州の工場で従業員2688人を一時
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 2

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の「爆弾発言」が怖すぎる

  • 3

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親会社HYBEが監査、ミン・ヒジン代表の辞任を要求

  • 4

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 5

    「なんという爆発...」ウクライナの大規模ドローン攻…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    ロシア、NATOとの大規模紛争に備えてフィンランド国…

  • 9

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 10

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 7

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 8

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 9

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 10

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中