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米カリフォルニア州、トランプ政権の沖合原油開発を阻止へ
2月7日、米カリフォルニア州当局者はロイターに対し、トランプ政権が掘削の拡大を計画している連邦沖合鉱区から同州を通過する原油輸送を阻止する意向を明らかにした。写真はトランプ米大統領。ワシントンで6日撮影(2018年 ロイター/Jonathan Ernst)
[サクラメント(カリフォルニア) 7日 ロイター] - 米カリフォルニア州当局者はロイターに対し、トランプ政権が掘削の拡大を計画している連邦沖合鉱区から同州を通過する原油輸送を阻止する意向を明らかにした。
今回の加州の動きは、数十年ぶりの大規模な沖合鉱区開放への反対を改めて示したものだ。加州のほか、フロリダ、ノースカロライナ、サウスカロライナ、デラウェア、ワシントンの各州も、掘削は海岸を汚染し、野生動物に危害を加え、観光産業に損害を与えると批判している。
ロイターが確認したところでは、州有地管理委員会は7日、内務省海洋エネルギー管理規制施行局(BOEM)に抗議の書面を送付。BOEM当局者に対し計画案の撤回を求め、沖合鉱区掘削計画に関する公聴会が人口4000万人の州で1回しか予定されていないことを指摘した。
加州のパイプライン認可権限を持つ州有地管理委員会は「加州は新鉱区用のパイプライン新設や既存のパイプラインの使用は認めない」との方針を示している。
内務省は先月、連邦沖合鉱区のほぼすべてで掘削を許可する計画を発表。それに対し、沿岸州や環境団体、観光業界などが抗議している。