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豪中銀、金利は当面据え置く公算 家計債務への影響懸念=総裁
8月11日、オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)のロウ総裁(写真)は議会証言で、政策金利を当面は過去最低の1.50%に据え置く考えを明らかにした。2016年9月撮影(2017年 ロイター/Jason Reed)
[メルボルン 11日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)のロウ総裁は11日、政策金利を当面は過去最低の1.50%に据え置く考えを明らかにした。家計債務が高水準にとどまる中、金融引き締めは「しばらく先」になり、利上げ開始後も緩やかなペースになる公算が大きいとの認識を示した。
総裁は半期に1度の議会証言で「次の金利変更は引下げではなく引き上げになるとの見方は理にかなっている。だがしばらく先になる」と述べた。
利上げ局面に入ってもペースは緩やかになるとし、高水準の債務を抱える家計が受ける利上げの影響を政策当局者は認識していると説明した。
コモンウェルス証券の首席エコノミスト、クレイグ・ジェームズ氏は総裁の発言について「金利は今後1年間据え置かれる可能性が高いとのわれわれの見方を裏付けるものだ。金利を直ちに変更する兆しはない」と語った。
ロウ総裁は景気が拡大する中で、賃金が前年比で3.5%以上上昇することが望ましいと述べた。また公共料金が大幅に上昇していることを理由に、インフレ率は時間の経過とともに上昇するとの見方を示した。
豪ドルが一段高となることが見通しへのリスクだと指摘した。
為替介入に関する質問に対して総裁は「手段は有している」と述べる一方、極端な状況においてのみ用いると説明した。
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