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マイナス金利など非伝統的な金融政策には限界=スイス中銀総裁
2月23日、スイス国立銀行のジョルダン総裁(写真)は、スイスフランは対ユーロで依然として高すぎるが、マイナス金利や必要に応じた為替介入という政策の効果が出始めていると指摘した。スイスで2日撮影(2016年 ロイター/Pierre Albouy)
[チューリヒ 23日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)のジョルダン総裁は23日、金融政策をどこまで緩和できるかには限度があるとの認識を示した。
同総裁はフランクフルトで行った講演で「選択肢は無限にあるわけではない」とし、「金融政策措置の効果は導入期間と度合いにより徐々に薄れていく」と述べた。
そのうえで、「世界経済や国際金融市場で発生するマイナスの動きに対し、金融政策をもって逐一対応することはできない」とし、緩和的な金融政策が伴う可能性のあるコストについて警告した。
同総裁はまた、スイスフランは対ユーロで依然として高すぎるが、マイナス金利や必要に応じた為替介入という政策の効果が出始めていると指摘。ただ、マイナス金利政策といった非伝統的な金融政策には限界があり、継続的に評価を続けていく必要があるとの認識も示した。
ジョルダン総裁の発言を受け、この日の取引でスイスフランは対ユーロで1カ月ぶりの高値を付けた。
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