英政府、量子コンピューターに10億ポンド投資 経済成長後押しへ
3月10日、英ロンドンのダウニング街で閣議に出席するリーブス財務大臣(2026年 ロイター/Isabel Infantes)
[ロンドン 16日 ロイター] - 英国のリーブス財務相は16日、国内の量子セクター育成と経済全体の活性化を目的とし、高性能な量子コンピューターの調達に最大10億ポンド(約13.3億ドル)を投じると発表した。
財務省によると、今回の新たな調達プログラムは、英国の量子能力を向上させるための総額20億ポンドに及ぶ計画の一環。この計画には、以前に発表された10億ポンドの支出も含まれている。
量子コンピューターは、複数の解決策を同時に処理することが可能で、医療診断や温室効果ガスのモニタリング、安全な通信といった分野での技術革新を加速させる。
リーブス氏とスターマー首相は2024年の選挙前、停滞する国内経済を加速させると有権者に訴えていた。しかし、これまでのところ成長は鈍い。中東情勢の緊迫化による影響も懸念されている。
リーブス氏は17日にロンドンの金融街シティーで行う演説で、国内の人工知能(AI)企業を支援するため、昨年発表された5億ポンド規模の「ソブリンAI基金」を4月に立ち上げることにも言及する見通しだ。
同省によれば、リーブス氏は技術推進に加え、欧州との連携強化や地域経済の成長が政府戦略の中核であると強調する方針。スターマー氏は離脱後の欧州連合(EU)との貿易・協力の障壁を減らしたい考えだが、単一市場への復帰は否定しており、協議は企業規制や若者の移動の自由といった分野に限定される。





