JPモルガン、ソフト関連ファンド向け融資評価引き下げ=関係筋
JPモルガン・チェースの本社ビル。2025年10月、ニューヨークで撮影。REUTERS/Eduardo Munoz
Angela Christy M Rajveer Pardesi Saeed Azhar
[11日 ロイター] - 米大手銀行JPモルガン・チェースが、ソフトウェア企業向けのエクスポージャーがあるプライベート・クレジット・ファンド向けローンの一部について、評価額を引き下げていたことが分かった。関係筋が明らかにした。
人工知能(AI)がソフト企業のビジネスモデルに与える脅威や信用の質の悪化を巡り、プライベートクレジット業界に対する懸念が強まっていることが背景にある。
プライベート・クレジット・ファンドは借り入れた資金で中堅企業向けローンを取得している。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は11日、JPモルガンが評価を引き下げたのはソフト企業向けローンだと伝えた。
ある関係者は、JPモルガンのプライベートクレジット分野における信用契約では、市場に混乱が生じた場合、ファンドの担保に基づいて評価額を見直すことが認められていると説明し、今回の評価変更は大幅なものではないと述べた。
JPモルガンが融資ポートフォリオを個別案件ごと、さらに業種ごとに点検し、ソフト関連の案件などについて異なる評価を付けたという。
この関係者は、融資の再評価は頻繁に行われるものではないが、JPモルガンが再評価を実施したのは今回が初めてではないと述べた。その上で、「危機が来るのを待つのではなく、市場環境に応じて必要な時に実施することが重要だ」と語った。
プライベートクレジットは、ノンバンクの貸し手が実行する融資を指し、一般にリスクの高い借り手や、大型買収の資金調達を行う企業向けに提供される。こうした融資は迅速に組成でき、銀行が融資しにくいリスクの高い借り手にも対応できる。
その一方で、信用の質への懸念や、AIによる混乱の影響を受けやすいソフト企業へのエクスポージャーを巡る不安が、急成長を続けるこの市場に影を落としている。プライベートクレジット業界では今年、ソフト企業のデフォルト(債務不履行)への懸念から、投資家による資金引き揚げが相次いでいる。





