ステーブルコイン普及、金融政策の効果弱める恐れ=ECB報告書
2023年3月、フランクフルトにある欧州中央銀行(ECB)本部で撮影。REUTERS/Heiko Becker
[フランクフルト 3日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が3日公表した報告書によると、ユーロ圏におけるステーブルコインの普及は金融政策の効果を弱め、銀行から預金を吸い上げ、実体経済への融資を減らす可能性がある。
法定通貨を裏付けにした暗号資産(仮想通貨)であるステーブルコインは依然として限定的な存在だが、急ピッチで成長していることから、規制が追いついていないとの懸念が高まっている。
伝統的な貸し手にとっての問題は、ステーブルコインの利用拡大が銀行預金からの資金流出を招き、銀行が市場でより高コストな資金調達を余儀なくされる可能性があることだ。
またECBにとっての主要な問題は、大半のステーブルコインがドルを裏付けにしている点だ。ドルベースの資産が欧州で広く利用されるようになれば、域外の政策動向が流動性や支出環境に影響を与え、ECBの影響力を弱める可能性がある。
報告書は「外国の金融環境がステーブルコインを通じてユーロ圏に『輸入』される可能性がある」と指摘し、特に金融ストレス期にはECBの金融環境への統制力が弱まるなど、悪影響が生じかねないと結論付けた。
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