ニュース速報
ビジネス

日経平均は横ばい、前日安から反発後に失速 月初の需給売り観測も

2025年12月02日(火)16時05分

写真は2024年2月、都内の株価ボード前で撮影。REUTERS/Issei Kato

Noriyuki Hirata

[東京 2日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比17銭高の4万9303円45銭と横ばいで取引を終えた。朝方には前日安からの自律反発を期待した買いが入ったが勢いは続かず、徐々に水準を切り下げた。後場入り後には一時マイナスに転じる場面もあり、月初の需給要因の影響も意識された。

日経平均は朝方に買いが先行し191円高で寄り付いた後、一時333円高の4万9636円に上昇したが、前場の中盤以降は次第に上げ幅を縮小した。後場にマイナスに転じる場面があり一時59円安に下落。リバランスなど月初の需給売りの影響が意識された。

東証プライム市場の値下がり銘柄は7割近くと幅広く売られた。市場では「決算発表で企業業績は良かったが、(株価が)さらに上に行くほどの来期への期待はまだ見えない」(三木証券の北沢淳商品部投資情報課次長)との声が聞かれた。

ソフトバンクグループが軟調だったほか、東京エレクトロンは朝高後、マイナスに転じるなど、日経平均への寄与度の高いハイテク株の一角を中心に弱かった。

一方、日銀の早期利上げへの思惑を背景に銀行株がしっかり。「銀行株高に加え、中小型のバリュー株に出遅れ銘柄が多く、目先はTOPIXが相対的に優位ではないか」(北沢氏)という。

TOPIXは0.08%高の3341.06ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.08%高の1720.47ポイントだった。プライム市場の売買代金は5兆2278億5900万円だった。東証33業種では、値上がりは銀行や非鉄金属、その他金融など16業種、値下がりは鉱業や電気・ガス、情報・通信など17業種だった。

前日に米半導体大手エヌビディアとの協業を公表したファナックが年初来高値を更新。信越化学工業やファーストリテイリングは堅調だった。一方、前日に決算を発表した伊藤園は大幅安だったほか、第一三共やトヨタ自動車は軟調だった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2.49%安の666.45ポイントと続落した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが471銘柄(29%)、値下がりは1080銘柄(67%)、変わらずは58銘柄(3%)だった。

  終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 49303. 0.17 49494.5 49,243.55─49,6

45 8 36.79

TOPIX 3341.0 2.73 3349.16 3,334.40─3,357

6 .33

プライム指数 1720.4 1.37 1724.47 1,717.08─1,728

7 .73

スタンダード指数 1491.4 -15.73 1507.19 1,491.41─1,507

1 .19

グロース指数 878.20 -22.36 901.39 878.20─902.90

グロース250指数 666.45 -16.99 684.31 666.45─685.76

東証出来高(万株) 213871 東証売買代金(億円) 52278.5  

9

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロ軍、ドネツク州要衝制圧か プーチン氏「任務遂行に

ビジネス

日経平均は横ばい、前日安から反発後に失速 月初の需

ビジネス

午後3時のドルは155円後半で小幅高、円売りじわり

ビジネス

英、ESG格付け規則を28年施行へ 利益相反懸念に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「世界一幸せな国」フィンランドの今...ノキアの携帯終了、戦争で観光業打撃、福祉費用が削減へ
  • 2
    【クイズ】1位は北海道で圧倒的...日本で2番目に「カニの漁獲量」が多い県は?
  • 3
    大気質指数200超え!テヘランのスモッグは「殺人レベル」、最悪の環境危機の原因とは?
  • 4
    トランプ支持率がさらに低迷、保守地盤でも民主党が…
  • 5
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 6
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 7
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 8
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 9
    中国の「かんしゃく外交」に日本は屈するな──冷静に…
  • 10
    600人超死亡、400万人超が被災...東南アジアの豪雨の…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 7
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 8
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中