中国万科の債券価格が下落、1年間の償還猶予要請報道受け

　中国不動産大手・万科企業の債券価格が２日に下落。同社が国内社債の償還を１年間猶予するよう求めているとのメディア報道を受けた。写真は中国広東省深センにある同社の本社で２０１５年１１月撮影（２０２５年　ロイター/Tyrone Siu）

[上海 ２日 ロイター] - 中国不動産大手・万科企業の債券価格が２日に下落。同社が国内社債の償還を１年間猶予するよう求めているとのメディア報道を受けた。

２０２８年５月満期の元建て社債は額面１００元当たり２３元と２２％も下落し、深セン証券取引所が売買を停止した。

ブルームバーグが１日に報じたところによると、万科は今月１５日に満期を迎える債券の保有者に対し、元本と利息の支払いを来年の同日まで延期できないか尋ねた。

この延期要請は万科にとって国内社債では初めて。

社債保有者の会合は１０日に予定されており、この提案の承認には保有者９０％の賛成が必要となる。