午前の日経平均は反発、大幅安の反動 ハイテク株の一部に買い戻し
前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比195円78銭高の4万9499円06銭と反発した。前日に900円超下落した反動で自律反発の買いが入り、半導体関連の一角が上昇した。写真は東京証券取引所で2012年6月撮影(2025年 ロイター/Yuriko Nakao)
Hiroko Hamada
[東京 2日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比195円78銭高の4万9499円06銭と反発した。前日に900円超下落した反動で自律反発の買いが入り、半導体関連の一角が上昇した。一方、月初に絡む需給面の売りが出ているとの指摘もあり、プライム市場では半分以上の銘柄が値下がりした。
日経平均は前営業日比191円高でスタートした後、上げ幅を拡大し、前場中盤に一時333円高の4万9636円79銭まで値上がりした。指数寄与度の高いハイテク株の一角が買われ、相場を支えた。ただ、上げ幅をどんどん拡大する動きにはならず、前引けにかけては4万9500円台を軸にもみ合う展開が継続。物色面では「日銀の利上げ観測が支えになっている」(国内証券・ストラテジスト)として、銀行株が引き続きしっかりだった。
岩井コスモ証券の投資調査部部長・有沢正一氏は「日銀の利上げ観測が高まったことが利益確定売りを誘っている一方、投資を手控えようという動きにはなっていないようだ」と話している。目先については、「AI(人工知能)インフラ関連や金融株が相場を支える格好となりそうだ」(有沢氏)として、日経平均はしっかりした展開が続くとみている。
TOPIXは0.24%高の3346.34ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆4702億4700万円だった。東証33業種では、非鉄金属、銀行、石油・石炭製品など19業種が値上がり。医薬品、輸送用機器、電気・ガスなど14業種が値下がりした。
個別では、前日に米半導体大手エヌビディアとの協業を公表したファナックが7%超高と大幅上昇。一方、前日に決算を発表した伊藤園は軟調。
指数寄与度の高いファーストリテイリングやアドバンテストが上昇。フジクラやレーザーテックも堅調だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり630銘柄(39%)に対し、値下がりが897銘柄(55%)、変わらずが82銘柄(5%)だった。
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