インド経常赤字、7─9月GDP比1.3%に低下 輸出前倒しで貿易赤字縮小
インド準備銀行前で6月6日撮影。REUTERS/Francis Mascarenhas
Swati Bhat
[ムンバイ 1日 ロイター] - インド準備銀行(RBI、中央銀行)が1日発表した2025/26年度第2・四半期(25年7-9月)の経常収支は123億ドルの赤字となり、赤字幅は前年同期の208億ドル(改定値)から縮小した。貿易赤字の縮小が背景。
経常赤字の国内総生産(GDP)比は前年同期の2.2%から1.3%に低下した。第1・四半期の経常赤字は24億ドル(GDPの0.2%)だった。
貿易赤字は前年同期の885億ドルから874億ドルに縮小した。
HDFC銀行の首席エコノミスト、サクシ・グプタ氏は「経常赤字は第2・四半期に緩やかに縮小した。モノの対米輸出が前倒しされたことと、サービス輸出の健全な勢いが続いたことが主因だった」と述べた。
7-9月期のサービス収支は509億ドルの黒字となり、黒字幅は前年同期の445億ドルから拡大した。
RBIは「サービス輸出はコンピューターサービスや他のビジネスサービスといった主要分野で前年同期と比べて増えた」と説明した。
主に海外で働くインド人からの送金である民間送金収入は前年同期の344億ドル(改定値)から382億ドルに増えた。
国際収支は前年同期の186億ドルの黒字から109億ドルの赤字に転じ、赤字幅は過去最大を記録した。
HDFC銀行のグプタ氏は、この先はサービス輸出が経常収支を下支えする可能性があるが、輸出の「前倒し効果」が減退するのに伴い、関税の影響が経常収支を圧迫するとみられると指摘。「通年では、経常赤字の
GDP比は1.1%近辺、国際収支は赤字にとどまると当社は予想している」と話した。
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