ニュース速報
ビジネス

神経質、エヌビディア決算でトレンド見極め=来週の東京株式市場

2025年11月14日(金)16時19分

2025年1月6日、東京証券取引所で撮影。 REUTERS/Issei Kato

[東京 14日 ロイター] - 来週の東京株式市場は、神経質な展開が想定される。人工知能(AI)や半導体関連株などのハイテク株が調整色を強める中、米半導体大手エヌビディアの決算が注目されている。決算の内容次第では、ハイテク株が持ち直す可能性がある。

日経平均の予想レンジは4万9000円─5万1500円

日経平均は10月31日に付けたの史上最高値(5万2411円34銭、終値ベース)更新以降、頭打ちとなっている。ソフトバンクグループ、アドバンテスト、東京エレクトロンなどの指数寄与度の高い銘柄が売られ、日経平均の上値を抑えているからだ。

こうしたAI・半導体株の今後の動向を見極める上で注目されているのがエヌビディアの第3・四半期決算で、19日(日本時間20日早朝)に公表となる。

楽天証券経済研究所の土信田雅之シニアマーケットアナリストはこのところのAI相場について「期待先行で株価が上昇するフェーズは終わり、業績や新技術などの結果が求められるようになってきた」と話す。その上で、エヌビディア決算がコンセンサスを上回ると、市場は「素直に好感するだろう」(土信田氏)とみている。

市場では、ハイテク株の調整は来週以降も継続するとの見方もある。米政府機関の一部閉鎖は解除されたものの、雇用統計、消費者物価指数(CPI)などの公表のめどは立っておらず、外部環境では不透明感が残る。「米政府閉鎖の余波が意識され、割高感のあるハイテク株は手控える動きが出やすい」(信託銀行ストラテジスト)という。

好決算銘柄や割安のバリュー株への物色は来週以降も続くとみられている。

その他のスケジュールでは、国内で7─9月期の国内総生産(GDP)速報値が公表されるほか、東京海上ホールディングス、MS&ADインシュアランスグループホールディングスが決算を発表する。米国では10月28─29日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、ウォルマート、ターゲット、ホーム・デポなどが決算の発表を控えている。

*イベントダイアリー[M/DJP] 

*経済指標予測 [JP/FOR]

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アングル:注目浴びる米地区連銀総裁の再任手続き、ト

ワールド

焦点:ノルウェー政府系基金、防衛企業の投資解禁か 

ビジネス

三菱UFJが通期上方修正、資金利益や手数料収入増加

ビジネス

JPモルガン、ドバイ拠点強化 中東の中堅企業取り込
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 5
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 6
    『トイ・ストーリー4』は「無かったコト」に?...新…
  • 7
    中国が進める「巨大ダム計画」の矛盾...グリーンでも…
  • 8
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 9
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 10
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中