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午後3時のドルは154円半ばで方向感欠く、米経済指標に関心

2025年11月14日(金)16時14分

 11月14日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からほぼ横ばいの154円半ばで推移している。写真は米ドル紙幣。2022年2月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

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Atsuko Aoyama

[東京 14日 ロイター] -  

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からほぼ横ばいの154円半ばで推移している。米政府機関の閉鎖解除などイベントが一巡し、方向感のない値動きが続いた。再開に伴って発表される経済指標に関心を寄せる声が聞かれた。

ドルは前日海外時間に付けた154円前半から切り返し、仲値公示前後までドル買い優勢で154円後半へと上昇。その後はもみ合いながら、緩やかに水準を切り下げた。155円台まで上昇したことで、いったん利益確定の動きが出ているとの見方がある。

公表が遅れている9月の統計は来週以降に発表される可能性がある。ホワイトハウスは12日、10月の雇用統計とインフレ率は公表されない可能性があると表明した。これらの統計には、10月に実地で調べるデータ収集が含まれている。

SMBC日興証券の金利・為替ストラテジスト、丸山凜途氏は、雇用統計やインフレ率が一部発表されなければ、これまでの米連邦準備理事会(FRB)高官の発言よりも新たな情報が出ないため、利下げ観測が低下したままの状況が続くとの見方を示す。FRBが「予防的利下げからもう一段階踏み込むほどの情報は出てこない可能性がある」と指摘する。

ステート・ストリート銀行東京支店長の若林徳広氏は、独自の指標では米国の物価への関税の影響がみられているものの、極端に物価上昇が加速しなければ、FRBは「雇用の落ち込み度合いの方が気掛かりだろう」と話し、指標次第では利下げの余地があるとみている。

  ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 154.46/154. 1.1647/1.16 179.93/179.

51 48 94

午前9時現在 154.63/154. 1.1629/1.16 179.84/179.

64 32 85

NY午後5時 154.55/154. 1.1631/1.16 179.77/179.

58 35 83

ロイター
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