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中国京東集団、第3四半期は予想上回る増収 政府補助金が寄与

2025年11月14日(金)12時48分

2025年11月11日、中国・北京のJD.com仕分けセンターで働く産業用ロボットアーム。REUTERS/Maxim Shemetov

[13日 ロイター] - 中国の電子商取引(EC)大手、京東集団(JDドットコム)が13日発表した2025年第3・四半期決算は、売上高が前年同期比14.9%増の2991億元(419億9000万ドル)となり、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の2940億5000万元を上回った。政府の補助金と値下げが追い風となった。

米国預託証券(ADR)1株当たりの調整後利益は3.73元で、アナリスト予想の2.79元を超えた。

徐冉(サンディ・シュウ)最高経営責任者(CEO)は決算発表のアナリスト電話会議で、第3・四半期はユーザー基盤と顧客の購買頻度の両方が伸びたと説明し、年間アクティブ顧客数が10月に7億人に達したと付け加えた。

昨年9月に始まった政府による消費財買い換え支援政策の恩恵も受けている。

京東集団は、11日終了した「独身の日」にちなんだ約1カ月にわたる商戦で過去最高の売上高を記録したと明らかにした。北京を本拠とするコンサルティング会社の易観によると、この期間中のJDドットコムの売上高は8.3%増加した。

また京東集団は新規事業分野への投資が成果を上げ始めていると述べた。ただ、モルガン・スタンレーは先週末にかけて、京東集団の投資判断を「イコールウエート」から「アンダーウエート」に引き下げた。政策効果の先細りと新規事業への絶え間ない投資が長期的に収益成長を大幅に鈍化させて構造的に利幅を圧迫する見通しを理由に挙げた。

ロイター
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