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欧州委、グーグルの調査開始 検索サービスで不公正な表示疑惑

2025年11月14日(金)10時21分

写真はグーグルのオフィスののロゴ。6月24日、ロンドンで撮影。REUTERS/Carlos Jasso

Foo Yun Chee

[ブリュッセル 13日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は13日、米アルファベット傘下のグーグルが検索サービスで、ニュースメディアや出版社の一部サイトを不当に下位に表示しているとして、調査を開始したと発表した。

グーグルは昨年3月、検索アルゴリズムを不正に操作して他のサイトの順位を引き上げようとする企業に対する取り締まりを開始した。

欧州委はこれを問題視し、商業的パートナーからのコンテンツを含むニュースメディアのウェブサイトやコンテンツがグーグルの検索結果で順位を下げられていると指摘。

グーグルの方針は、出版社が自らのウェブサイトやコンテンツを収益化するための一般的かつ合法的な方法に直接影響を与えているようだとした。

欧州委のリベラ上級副委員長(競争政策担当)は声明で、「グーグルの方針では、ニュース出版社が検索結果で公平かつ合理的で、差別のない扱いを受けることができないと懸念している」とし、「業界にとって困難な時期に、ニュース出版社が重要な収益を失うことがないよう、またグーグルがデジタル市場法(DMA)を順守していることを確認するため、調査を行う」と述べた。

グーグルは調査に反発し、EUの動きは検索結果の質を低下させる危険性があると訴えた。

ロイター
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