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英首相と財務相、所得税率引き上げを断念=FT

2025年11月14日(金)09時43分

写真はスターマー首相とリーブス財務相。9月29日、英国リバプールで撮影。REUTERS/Hannah McKay

[13日 ロイター] - 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は13日、複数の当局者の話として、スターマー首相とリーブス財務相が所得税率引き上げを断念したと報じた。26日の予算案発表を控えて大きな方針転換となる。

リーブス氏は債券投資家にとって重要な課題である財政目標を達成するため、予算案で数百億ポンドの増税を行う予定。FTによると、同氏は現在、最大300億ポンド(402億6000万ドル)と見積もられる財政の穴を埋めるため、歳入を増やす別の方法を模索している。

ロイターはこの報道を今のところ確認できていない。

FTによると、スターマー氏とリーブス氏は、有権者を怒らせ、不満を持つ労働党議員との緊張が高まることが懸念される中、基本税率や高税率を引き上げるという従来の計画を撤回した。

両氏は昨年の選挙前、「働く人々」のために増税はしないと述べていた。しかし10月29日、スターマー氏はこの公約にコミットすることを避け、経済は考えていた以上に悪化していると述べた。

FTによれば、今週行われた方針転換は12日に予算責任局(OBR)に伝えられた。

リーブス氏は今後、代わりに所得税率区分の基準値を引き下げることを検討する可能性があるという。

ロイター
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