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「ビッグ・ショート」投資家バリー氏、ヘッジファンドを閉鎖

2025年11月14日(金)07時44分

Niket Nishant Nell Mackenzie Anirban Sen

[ロンドン/ニューヨーク 13日 ロイター] - 2008年の米住宅市場崩壊を予測したことで「ビッグ・ショート」投資家として知られるマイケル・バリー氏が自身のヘッジファンド、サイオン・アセット・マネジメントを閉鎖する。

ロイターが入手した10月27日付の投資家宛て書簡で、バリー氏は「少額の監査・税務上の留保金を除いて」年末までにファンドを清算し、資本を返還すると述べた。事情に詳しい関係者が書簡の内容を確認した。

バリー氏は「私の証券価値評価は現在、そしてここしばらくの間、市場と一致していない」と書簡で述べた。

バリー氏からのコメントは得られなかった。

米証券取引委員会(SEC)のデータベースではサイオンの登録状況は11月10日時点で「抹消」となっている。登録抹消はファンドが規制当局や各州に報告書を提出する必要がなくなることを意味する。

1億ドル以上の資金を運用する投資ファンドはSECへの登録が義務付けられている。

3月時点で1億5500万ドルの資産を運用していたサイオンの投資は、差し迫ったバブルの兆候や市場の過熱感を示すサインを探る手がかりとして、長らく注目されてきた。

バリー氏は「11月25日からはもっといいことに取り組む」とXに投稿した。サイオンはロイターのコメント要請にすぐに応じなかった。

バリー氏はここ数週間、エヌビディアやパランティア・テクノロジーズなどテクノロジー大手への批判を強め、クラウドインフラブームに疑問を呈し、大手プロバイダーが巨額のハードウエア投資による利益を膨らませるために強引な会計処理を行っていると非難している。

ロイター
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