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TSMC、通期見通し上方修正 第3四半期39%増益で過去最高 

2025年10月16日(木)18時36分

 10月16日、半導体受託製造世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が発表した第3・四半期決算は、純利益が39.1%増の4523億台湾ドル(147億6000万米ドル)で過去最高となった。写真は同社の製造工場に掲げられたロゴ。台湾の高雄市で6月撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)

[台北 16日 ロイター] - 半導体受託製造世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は16日、通期の売上高見通しを上方修正した。

同日発表した第3・四半期決算は、純利益が39.1%増の4523億台湾ドル(147億6000万米ドル)で過去最高となった。人工知能(AI)用の半導体需要が寄与した。

LSEGがまとめたアナリスト予想(4177億台湾ドル)を上回り、6四半期連続の2桁増益を達成した。

TSMCは、AI需要が引き続き堅調に推移すると予想し、2025年の売上高見通し(米ドル建て)を、従来の「約30%増」から「30%台半ばの増加」に引き上げた。

第4・四半期の売上高については最大24%増加すると予測。旺盛なAI需要が続く見込みで、米関税の影響を受ける可能性を指摘しつつ、25年の設備投資額見通し(最大420億ドル)を維持した。

26年に向けた事業計画には慎重を期すという。

魏哲家最高経営責任者(CEO)は決算会見で「AI需要は、われわれが3カ月前に考えていたよりもさらに非常に強い」とし「顧客から引き続き好調な見通しが示されていることに、当社も喜んでいる」と述べた。

「加えて、顧客の顧客からも、能力拡張を求める非常に強いシグナルを直接受け取っている。このため、AIメガトレンドへのわれわれの確信は強まっている」とし「最先端の半導体に対する需要が本物であると引き続き強く確信している」と述べた。

また、米国の規制により、中国市場が同社に「利用できない」状態になったとしても「AIの成長は依然として非常に劇的になると考えている」と述べた。

同社はAIブームが一段と強まっており、AI関連製品への需要を背景に、来年も堅調な業績が見込まれるとしている。

TSMCの台湾上場株は今年に入ってから38%上昇している。

ロイター
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