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英賃金上昇率、22年5月以来の低水準 雇用市場に安定化の兆し

2025年10月14日(火)16時57分

10月14日、 英国の雇用市場に安定化の兆しが見られた。イングランド銀行前で2023年7月撮影(2025年 ロイター/Rachel Adams)

[ロンドン 14日 ロイター] - 英国の雇用市場に安定化の兆しが見られた。14日公表された公式データによると、賃金上昇率が2022年5月以来の低水準に鈍化し、就業者が増加した。

国立統計局(ONS)によると、6─8月のボーナスを除く平均週間賃金は、前年同期比4.7%上昇。5─7月の4.8%上昇を下回り、22年5月以降で最も緩やかな伸びとなった。

ロイターがまとめた市場予想と一致した。

イングランド銀行(英中央銀行)が注視する民間部門のボーナスを除く賃金上昇率は4.7%から4.4%に鈍化した。

ONSは、税務データによると、8月の就業者(給与支払い対象の従業員)は前月比1万人増加した。昨年10月以来の大幅な増加。9月は速報ベースで1万人減少した。

ONSの経済統計部門ディレクター、リズ・マッキオウン氏は「長期にわたる採用活動の低迷後、就業者数と求人件数の減少が底打ちしている兆しがある」と述べた。

6─8月の失業率は4.8%に上昇した。ONSは失業率の算出に用いられる調査手法に依然として改善の余地があるとしている。

ロイター
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