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米輸入物価、5月は前月比横ばい エネルギー製品の低下が寄与

2025年06月18日(水)00時12分

米労働省労働統計局が17日発表した5月の輸入物価指数は前月から横ばいで推移した。写真は5月、ロサンゼルス港で撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)

[ワシントン 17日 ロイター] - 米労働省労働統計局が17日発表した5月の輸入物価指数は前月から横ばいで推移した。エネルギー製品の価格低下が寄与した。ただ、ドル安により他の分野の物価が上昇し、最終的には国内のインフレ高進につながる可能性がある。4月は0.1%上昇していた。

ロイターがまとめた5月分のエコノミスト予想は0.2%下落だった。関税を除く輸入物価の前年比は0.2%上昇した。

先週発表された5月の消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)はいずれも軟調な内容だった。エコノミストらは、インフレが穏やかな状態を維持している理由として、企業がトランプ米大統領による大規模な関税導入前に積み上げた在庫をまだ販売しているためだと指摘する。

5月の輸入燃料価格は4.0%下落し、3カ月連続の下落となった。食品価格は0.3%下落。4月は0.1%下落だった。

燃料と食品を除くコア輸入価格は0.4%上昇。4月は0.5%上昇していた。前年比では1.3%上昇した。

輸入資本財価格、および自動車を除く輸入消費財は、いずれも0.2%上昇。輸入車、部品、エンジンの価格は0.1%上昇した。ドル安がこれらの価格押し上げに寄与した。

トランプ大統領の強硬な貿易政策は投資家のドルに対する信頼を揺るがし、米国資産の妙味を低下させている。貿易加重ドルは年初来で約6.2%下落している。

ロイター
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