ローブ氏が強気見通し、今年の株式投資はM&A増加で追い風強まる

2月4日、 米著名投資家でヘッジファンドのサード・ポイントを率いるダニエル・ローブ氏(写真)は、今年は株式投資環境への追い風がさらに強まるとの読みをしている。ニューヨークで2022年10月撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
Svea Herbst-Bayliss
[ニューヨーク 4日 ロイター] - 米著名投資家でヘッジファンドのサード・ポイントを率いるダニエル・ローブ氏は、今年は株式投資環境への追い風がさらに強まるとの読みをしている。サード・ポイントが顧客宛てに送付した四半期ニューズレターの内容をロイターが4日に確認して分かった。
ニューズレターによると、昨年24.2%を記録したサード・ポイントの主力ファンドのリターンは今年1月も3.3%と堅調だ。
ローブ氏は、トランプ米大統領が就任直後に早速署名したさまざまな命令を通じた政策が波紋を広げている点について、適切な投資をするためには感情を度外視する必要があると主張。これらの政策で特定のセクターが恩恵を受けるだろうし、M&A(企業合併・買収)やその他の企業活動が上向くことが、サード・ポイントが採用する「イベント・ドリブン戦略」に好影響をもたらすとの見方を示した。
サード・ポイントがクレジット投資を強化する中で、ローブ氏は「ライアビリティー・マネジメント・エクササイズ(LME)」と呼ばれるデフォルト(債務不履行)回避のための債務再編手法が用いられた資産への関与を積極化している。
ローブ氏は、サード・ポイントが現在保有する企業クレジット資産の半分、7億ドル超がLME関連だと説明した上で「この分野は今後重要なアルファ創出源になると期待している」と述べた。
またトランプ政権の規制緩和などで今年はM&Aの増加が見込まれ、サード・ポイントとしては機を見て買い手になっていくとしている。
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